対話の価値
こんにちは。
いろんな方にお会いしていると、
以前まではなかった変化や傾向に気づくことがあります。
同時期に、別々の人が似たようなお話しをされるとき、
偶然かなとも思いますが、どうも無視できなくて、
潮流の変化なのかもしれないと感じることも。
先日はお二方からのお話です。
「聴く」「対話する」といった共通の話題についてでした。
ひとつは、個店のエステサロンにて。
「エステ中にお客様と会話をすることがあるのだけど、もっと深く話したいんじゃないかな、と思うことが多いんです。
話を聴くというメニューを作ろうかと思う」
聞けば、もっと話を聴いてあげれば、外見だけでなく内面から変われるんじゃないか、
そしてもっとイキイキとされるんじゃないか、とお考えでした。
「話を聴く」という日常的なことがサービスになる。
もうひとりは占い師さんのお話。占いといっても、「要はみんな、話を聴いてもらいたい、前に進むために背中を押してもらいたい」
見えないものをみるとか、信じる信じないでなく、
ただただしっかりとお話を聴くことで、たいていの悩みはスッキリするのだそう。
彼女らに共通する「聴く」とは、コトバで論理的に聴くのではなく、
話し方や声、態度、表情といったノンバーバル(非言語)の部分で
「感じとる」こと。
会話でなく相手のために話を聴ける「対話」が、価値になっている。
厳密には、相手に気づきがおきて行動することが価値なのでしょう。
良し悪しではないのですが、
人の話を「聴く」ことができない人、聴こうとしない人は、実はたくさんいます。
一方で、人の話を「聴く」のは当たり前にできる、という人も、実はたくさんいます。
話を聴けるってスキルなのです。
これがビジネスになるというよりは、
優しい世界を作っていくための、個々の価値。
自己の価値になやみ、「わたしには何もできないんじゃないか」と考える方でも、
人の話を聴ける、という素晴らしい価値を持っている方も多いのでは。
わたしも、インタビューやコーチングなどで、人の話を聴くことについては、長く行っていますし、
対話の価値を広げる団体にも身をおいていますが、
「人は、自分の話を聴いてほしい」
そんな欲求が明るみに出たのは、ここ最近のことです。
対話から、気づきや行動を促す、
そんな価値がより求められるようになったのだなぁ。
背景や真の欲求を見極めつつ、あらたな価値提供につながりそうです。