にわかを熱狂させたラグビーW杯の勝因
ラグビーワールドカップが終わりました。
興奮と感動の日々が、終わりました。
しばらくさみしくなりそうです…。
熱狂的なラグビーファンのようですが
私はいわゆる「にわかファン」のポジション。
開幕前日に初めてラグビーを知りました。
私でもこれだけ楽しめたのは、
ラグビーというスポーツの素晴らしさはもちろんのこと、
通りすがりの人をも惹きつけてしまう広報の力が大きかったですね。
私は大きくわけて3点のポイントを感じました。
- エンターテイメントとしてのクオリティー追求
- デジタルコミュニケーションを通じて感情が伝播するしかけ
- 興味のない人を前提に据えたブランディング戦略
■エンターテイメントとしてのクオリティー追求
試合中継もオフショットも、カメラワークのレベルの高さ
選手ギリギリまで迫った映像、
レフリーや選手の声や観客の声まで拾う臨場感は、
ラグビーを知らなくても惹きつけられるクオリティ。
まさしく大スペクタクルの3Dエンターテイメントでした。
さらに、ルールをマメに解説してくれていたのも
試合を楽しめた要因です。(それでも分からないことは多々ありましたが)
■デジタルコミュニケーションを通じて感情が伝播するしかけ
公式アカウントのSNSの配信は、リアルドキュメンタリーのようでした。
タイム感がぴったり。
しかもクオリティー高い編集と画質の良さ。
コンテンツも、試合はもちろん、ロッカールーム、
家族とのプライベートショットまで、表も裏もなく楽しめたのは大きい。
人間味あふれる、素顔の選手にも和まされました。
これほどオープンで、主催側とファンとの距離の近い世界大会は
いままであったのでしょうか?
ファンは、SNSからも感情が動かされっぱなしです。
楽しいところに人は集まりますから、
興奮が人を通じて伝播していきます。
Twitter公式アカウントは27.5万フォロワー。
ラグビーを知らない人、興味のなかった人も思わず振り返ってしまう
高揚感、ナレッジ、交流を与えてくれていました。
■興味のない人を前提に据えたブランディング戦略
ラグビーといえば、そもそも熱いファンが存在しています。
”そこに同調できる温度感をそもそも持ち合わせていない人”
の存在を前提としたうえで、アウェーになりがちな多数の人に
ラグビーを好きになってもらおうという、
強いブランディング戦略が見えました。
結果、決勝戦は7万人を超える観客動員数、
1月から始まる日本のトップリーグは、
もう指定席の予約が埋まりかけているとか。いいかんじ!
日本で開幕するプロリーグが、
どんな風に展開していくのか、楽しみです!
わたしも、何度泣かされたか(笑)
感動も学びも、もりだくさんのワールドカップでした。