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古美術×デジタル

ようやく、お手伝いしていた古美術のECサイトが
公開となりました。

制作は、オーナーさん側とサイト制作会社さん側の二人三脚。
その間で、ディレクションに携わることになりました。
「古美術」というジャンルのデジタルへの融合には、
当初、正直悩みました。

それもそのはず、一点もののアナログな品々を
デジタル・量産慣れの目線で見ていたからです。

 

掛軸や陶磁器に触れ、オークションに足を運び、
目利きの方と仕入れに同行していくうちに、
少しずつその魅力が分かってくるのでした。
それは、時間をかけて、心を開くような感覚でした。

 

人との接点にSNSで”申請”する
連絡にショートメッセージを交わす
安くて良い商品を探すのに”検索”する

古美術を知る作業は、そんなこととは無縁の世界観で、
じっくりと見て触れ、学びを得る時間は、とてもゆるやかに流れます。

あたたかみ、ぬくもり、いとおしさ、深み、落ち着き、息遣い、
じっと五感を研ぎ澄ますことで、豊かに訴えてきます。

 

現代のデジタルコミュニケーションの中で
無くなることのない、感性と心の動きがここにありました。

LINEで仲間といつも繋がるコミュニケーションから、
ビジュアルに訴えるインスタグラム、
そしてビジュアルと音、動きで訴えるYoutube、動画コンテンツ、

むしろリアルさに欲求が戻ってきている流れ、
デジタル媒体をきっかけにして五感を震わせたい、
アナログ回帰が起きているように感じました。

 

古美術が伝える、
自然とともにあった日々の生活
先人へのリスペクトと対話
作家さんの手による触感覚
100年以上(ものによっては)受け継がれる時空の感覚

それらが
疲れや焦りや恐れから、心と頭をほぐし
お気に入りの存在になればいいなと思います。

 

さて、次の展開へ!

京雅堂
https://www.miyako-art.com/

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