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志ある経営が日本を幸せにする

ライティング

2019.10.23

モノを消費することへの興味から、心を動かすことに喜びを見いだすように、
人々の関心が大きく変わってきました。

わたしが記憶している中で、そんな潮流を知ったのは2007年ごろ。
前職での経営コンサルティング会社で広報コンテンツを制作中のことです。
「モノからコトへ、心の時代がくる」という
当時の社長コラムでした。

 

時代は、ベンチャー企業の活躍凄まじい時で、
大きなお金がガンガン動いては、メディアを賑わせていました。

世の中の妙なテンションに、わたしもワクワクしていたから、
「心」と言われても時代錯誤のように感じましたが、
なんだか心地よく受け入れられもしたのを覚えています。

 

わたしはポストバブルの就職氷河期世代で、
24時間戦えますか?なお兄さん
ジュリアナなお姉さんたちを眺めていたのは
社会に目を向けはじめる思春期のころ。
華やかさに憧れを抱き、わたしもああなるんだろうかと眺めていた中、
バブル崩壊。

”不良債権”という言葉を聞かない日はない大学時代を過ごし、
利己的な金儲けに嫌悪感を抱いて社会に出たわたしにとって、
「心の時代」と聞いた時には、
ほんとうに追求したいものに出合ったような気持ちでした。

 

当時、経営者向けの情報誌を企画制作していたわたしは、
業績アップ企業の成功事例レポートを、主に執筆していました。

「ヒミツのアレをやったら、なんと売上は昨対200%!!」といった
インパクト重視で欲につけこんだような過激な編集方針に
空虚感を覚えていたところに、心に問う時代が到来。

 

しかし心をテーマにコンテンツ展開をしようにも、
当時の編集長だった上司や仲間とは、まるで噛み合いません。
「心なんかで売上は上がらない!」
「心なんて実体がなくて再現性がない!ノウハウにならない!」
「業績を上げるのに心なんて関係ない!」と一蹴され。

 

ほんとかなぁ…

 

経営は、「人」。
施策はもちろんのこと、会社を動かしているのは、心ある「人」です。

「何をやるか」はもちろん、「どんな想いでやるか?」が
ベースになっているというのが、取材をした経営者の共通点でした。

経営者それぞれにもつ、未来へのビジョン、ありたい姿、
事業への想いやきっかけ、
学び、恩師、苦難を乗り越えたマインド、家族や社員への想い、
幸せへの考え方、未来を見据えた視点…
一人として同じものはない、唯一無二の「想い」。

成功と呼ばれるにいたるすべての施策は、
信念をもとに思考されたものであり、実行されたものです。

想いある経営者は、お客様や、社員、地域、そしてその家族までも
幸せにしているのです。

 

こんな経営者が日本中にいるなら、
日本は幸せにならないわけがない!

 

わたしが12年間出逢ってきた経営者のみなさんから、
日本はきっとすばらしい国であり続けられると、
信じられました。

今も日々、志ある経営者を応援しています。

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